私は4年間の研究でカラヴァッジョの光と闇の強烈なコントラストを用いたテネブリズムという絵画スタイルを元に制作を行ってきました。本作のテーマはカラヴァッジョの『愛の勝利』という絵画のオマージュです。カラヴァッジョの愛の勝利では愛の天使アモルが軍事、王権、知識、アートを表すモチーフを踏みつけこちらに笑みを浮かべることで巨大な軍事や王権、知識は愛に太刀打ちできないということを強調しているように見えます。